コスモ心理研究所-0412-

■■ストローク5つの誓い■■


トーバー
禁止令の見つけかたは分かりました。
しかし、禁止令を無くすには、確固たる自信が必要なのでしょうね。

ここ子
うん。自信が無いと、簡単にくじけちゃいそうだもんね。

博士
まったくその通りじゃ。
しかし、案ずることはないぞ。

人間は禁止令を無くし、人生脚本を書き替え、
「私はOK、他人もOK」という立場に立つための
エネルギーを補給する事が出来るんじゃよ!

トーバー
なるほどエネルギーを補給すれば自信を発揮できるのですね。
そのエネルギーとは何ですか?

ここ子
あ! わかった!
プラスのストロークだ!

トーバー
なるほど。プラスのストロークを沢山貰っている人は、
心のエネルギーが溜まるわけですな。

しかし、プラスのストロークを運良く沢山与えられた人は良いですが、
それはそれで、難しい事ではないでしょうか?

ここ子
うーん。そうだよね。
それに、周りがマイナスのストロークしかくれない人ばっかりだったら、
どうしようも無いよね。

博士
いやいや。それでも、ワシらはマイナスのストロークによって、
エネルギーを減らさないようにし、プラスのストロークを
いっぱい受けとめられるようになる事は出来るんじゃよ。

トーバー
なるほど、結局エネルギーを溜められるかどうかは
自分次第という事なのですな。

ここ子
コツがあったら教えて下さい。
あたし、ストロークを使いこなしてる自信が今一つ無いんで。

博士
それでは、「ストローク5つの誓い」を伝授しよう。

1.与えたいストロークがあったら与える
2.欲しいストロークがあったら、相手に要求する
3.欲しいストロークを貰ったら受け取る
4.欲しくないストロークは受け取らない
5.自分で自分にプラスのストロークを与える

順番に説明していくぞ。


1.与えたいストロークがあったら与える

ここ子
これって、自分が他人にプラスのストロークをあげようって事ですよね。
でも、どんなのをあげたら良いのかなあ……

博士
何もあらたまらなくて良いんじゃよ。

「こんにちは!」
「すごいね!」
「ふんふん、なるほど」

これは全てプラスのストロークなんじゃよ。

ここ子
そうか!
「私はあなたと仲良くしたいです」って気持ちを普通に出せばいいんですね。

トーバー
よっ社長! こんちまたまた羽振りが良さそうで結構でげすなあ。

ここ子
そんなストロークいるかっ!

2.欲しいストロークがあったら、相手に要求する

トーバー
これは誉めて欲しい時は、「誉めてくれ」と言って良い。
という事ですか?

ここ子
うーん。
誉めてくれってのは、なかなか言えないですよね。

博士
別に、誉めてくれと言わなくても良いんじゃよ。

「見て見て! 新しい服買ったんだ〜!」
「最近、美味しいカレーが作れるようになったよ」

こんな日常会話で良いんじゃよ。

ここ子
そっか! 嬉しい事を話せば良いんだ。

トーバー
私は指の関節を逆に曲げる事ができるのです。
これは誉めるに値する、人間には不可能な技ですよ。

ほーら、グニャグニャ。

ここ子
止めてよ! 気持ち悪い!

3.欲しいストロークを貰ったら受け取る

トーバー
これは謙遜を美徳としている日本人には特に苦手でしょうな。

ここ子
うん。美徳とかを抜きにしても、照れちゃうよね。

博士
「ありがとう!」
「本当? 嬉しい!」

のような言葉も、プラスのストロークを受け取った事になるよ。

ここ子
でも、あたしなんて、誉められると、
「ありがとう」って言う代わりに、
つい、「そんな事ないですよ」って言っちゃうんですよね。

博士
これからは、「ありがとう」と言うように意識してごらん。
謙遜するよりもずっと気持ちが良いし、相手も喜ぶはずじゃよ。

ここ子
うん。そうですね。
謙遜した時って、相手もちょっと困った顔をするもんね。

トーバー
誉める方は、相手に謙遜を期待していないのでしょうね。
そのような、非生産的なコミュニケーションは改めた方が良いですな。

さあ、ここ子さん。遠慮はいりません。
私に感謝する事があるなら、いくらでも「ありがとう」と言いましょう。

ここ子
そんな事ないですよ。

4.欲しくないストロークは受け取らない

ここ子
これは難しいですね。

いらないストロークって、マイナスなのが多いじゃないですか。
そういうのを受け取らないのって大変なんですよ。

「君は仕事が出来ないな」って言われたら、
やっぱりシューンって落ちこんじゃいますもん。

博士
ワシらは、誉められるのは話半分に聞いて受け流すのに、
非難されたりすると、深刻に受け止めてしまうものじゃね。

ここ子
ええ、そうです。
自分に都合が悪い事ほど、正しいんじゃないかという気がします。

考えてみると、それも変ですよね。

博士
だから、他人の話を全て聞き入れて落ちこむ必要は無いんじゃよ。
せっかく溜めたエネルギーが減るからね。

「ま、そういう時もあるか」と割りきって考える事じゃよ。

ここ子
そっか! ドンマイの精神ですね!

トーバー
ここ子さんは大変ですね。

ここ子
何で?

トーバー
それでは一日中、「ドンマイドンマイ」と
念仏のように唱えなくてはならないではありませんか。

ここ子
うっ! 痛いところを! ド…… ドンマイ!

5.自分で自分にプラスのストロークを与える

ここ子
ストロークって、自分で自分に与えてもいいんだ!

そういえば、昔、マラソン選手の有森裕子さんも
「自分で自分を誉めてあげたい」
って言ってましたよね。

トーバー
なるほど、自分にプラスのストロークを与えているから
頑張りがきくわけですね。

しかし、あの発言に嫌悪感を抱いた人も多かったようですが。

ここ子
うん。自分で自分を誉めるのはみっともないって言われたよね。

博士
そんな意見を気にする必要は無いよ。

自分で自分を誉めるのはとても良い事なんじゃ。

ここ子
でも、良い結果を出せる人は良いけど、
あたしには、なかなかそんな機会が無いですよ。

博士
プラスのストロークはいつでも与えられるよ。

過去の成功体験を思い出すのも良いし、
自分の長所を探すのも良いんじゃよ。

ここ子
そうか! それもそうですね!

博士
そして、自分自身に与えられる最高のストロークは、
「自分はありのままでいいんだ」
という考え方なんじゃ。

ここ子
無条件のプラスのストロークですね!

トーバー
しかし、そんな事ばかり考えていると、
向上心が無くなって、怠惰な人間になってしまいませんか?

博士
ハッハッハッ! 心配無いよ。
プラスのストロークが豊かになると、前向きな向上心が生まれるんじゃ。

ここ子
「私はありのままで価値があるんだ。だから、もっと素敵な自分になれる!」
って思えたらいいよね。

うん! あたし、それを目指そっと!

トーバー
なるほど、「キャンディキャンディ」の歌が参考になりますな。

そばかすなんて気にしない。
ハナペチャだってお気に入り。
と彼女は言っていますよ。

ここ子
ああ、そういえば、あれって
自分にプラスのストロークを与えてる歌だったんだね。

博士
そうだね。
歌も簡単に自分で自分にストロークを与える方法だね。

ここ子
好きな歌を歌うと元気が出るもんね!

トーバー
貧〜しさに〜負けた〜♪

ここ子
わあ! マイナスのストロークが高まる!



博士
というわけで、以上が「ストローク5つの誓い」じゃよ。

ここ子
プラスのストロークによって、パワーが溜まれば、
自分に自信がつくわけですね。

博士
うん。プラスのストロークに育てられた自信は、
過信や盲信とは違う、本当の自信になるんじゃよ。

トーバー
自分に対する信頼が持てた時、人は禁止令に抵抗し、
人生脚本を良い物に書き変える事ができるのですね。

博士
そう。
プラスのストロークが豊かな人は、ゲームに巻きこまれる事も無い。

ストロークに余裕のある人なら、
周囲の人間にもプラスのストロークを与えていく事ができるんじゃ。

トーバー
なるほど、プラスのストロークは人々の交流の中を駆け巡るのですな。

ここ子
そして、もっともっと楽しい気持ちになれるんだね!



博士
さて、今回で交流分析は終わりじゃ。
今回は大長編だったのう。

ここ子
お疲れ様でした〜。
今回はあたしがトラボルタ人形を買った事から始まったんだよ。エヘン!

トーバー
成り行きとは言え、きっかけを作ったのはここ子さんですからね。

そういえば、私がTVのリモコンを無くしていた事もきっかけになっていますよ。

ここ子
よし! あたし達はなかなかエライぞ!

博士
TVのリモコンかい?
それならここにあるよ。

トーバー
博士が持っていたのですか。
それではさっそくTVを……

<ビーーーーーーーッ!!! ボン!!>

ここ子
ちょっと何? 今の光線は!?

ギャーッ! TVが燃えてる!

博士
暇つぶしに、リモコンにレーザー光線発射機能をつけてみたんじゃが、
どうかね? プラスのストローク賞ものの発明になってるかね?

トーバー
はっきり言って、落第発明ですな。

ここ子
しかも、うっかり押しやすいとこに発射スイッチがついてるし。
危ないじゃないですか!

博士
ああー、ワシのプラスエネルギーが減りそうなんで、失礼するよ。
さらばじゃっ!!

ここ子
…… ……

<ピッ!>

博士
尻熱っ!!

■■第4章 完■■


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