RCKETRONの時代

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■■孤立するサイバネ人■■
 サイバネ人とはゴゴー軍団の手により、頭脳と身体を機械に改造された種族である。
 彼らは脳を含めた身体を機械化した完全サイボーグであり、自律型ロボットではない。

 以下にサイバネ人の主な特徴を挙げる。
 ・サイバネ人は自分の記憶データを「脳ディスク」と呼ばれる機器に保管している。
 ・サイバネ人は自分の脳ディスクを一つしか持たないが、複数のボディを持てる。
 ・基本的に一人のサイバネ人は生活用、作業用など複数のサイバネボディを持っており、
  用途に応じたボディに自分の脳ディスクをセットすることができる。
 ・脳ディスクの機能は人間の脳に極めて近く、柔軟に思考し、感情を持ち、非合理的な行動を起こす。
 ・サイバネボディは6m前後の大きさならば、人間のようにスムーズに動くことができる。
 ・重症を負っても、脳ディスクが無事ならば、新しいサイバネボディに脳ディスクを移し替えることで再生できる。

    
一般用ボディ・戦闘用ボディ・地球人

 機械の体と、高い運動能力を持つサイバネ人は、ゴゴー軍団ではエリート兵として重用された。
 戦闘用ボディに身を固めたサイバネ人の武勇伝は数多く、ラムロン、アドリー、チャトラムなど様々な惑星で語り継がれている。

 ゴゴー軍団が地球に派遣したサイバネ人兵士の中には、単独でメグリロ(地球最強の兵器の一つ)と互角に戦える者も存在した。

 サイバネ兵はゴゴー軍団の切り札として、多くの過酷な戦場に投入されたのである。

 ゴゴー軍団崩壊後も銀河文明圏の間で「サイバネ人は感情を持たない殺人機械である」という、誤解と偏見が根強く残っている。

 21世紀半ばにはサイバネ人はワープ可能な宇宙船を持つことを禁じられ、銀河文明圏から急速に遠ざけられたのである。
 サイバネ人たちが銀河文明圏への不信感を持つのも無理からぬことであった。


■■ゴゴー教団■■
 サイバネ人もゴゴー軍団の侵略により肉体を永遠に奪われた、侵略の犠牲者だった。
 しかし、銀河文明圏からの迫害により、ゴゴー軍団の支配を(皆が平等に)受けていた時代を懐かしむサイバネ人は増加する一方だった。

 2040年代(正確な年は不明)に、サイバネ人の惑星の一つ「メタナル28」に「ゴゴー教団」が生まれた。
 その怪しげな出自に関わらず、教団はゴゴー時代の回帰を願うサイバネ人を魅了した。
 信者たちが「怒り」に駆られていう様子は、まるで洗脳のようだっと言われている。
 そしてゴゴー教団員は、まずメタナル28を支配下におくために暴動を起こしたのだ。


ゴゴー教団員

 ゴゴー教団員の戦闘用ボディは、ゴゴー軍団の侵略ロボを模した形をしている。
 画像左端の多脚型兵器はサイバネ人が中で操縦するミサイル自走砲。動きはサイバネ人よりも鈍重。

 教団の使用している戦闘用ボディや兵器はゴゴー軍団に似ているが、再現できたのは外観のみである。
 しかし、その姿はメタナル28のサイバネ人だけでなく、銀河文明圏にゴゴー軍団の恐怖を蘇らせる力を持っていた。

 さらにゴゴー教団は他星系の兵器まで保有していた。

     
アドリー軍の有人戦闘ロボットと、ラムロン軍の攻撃機

 これら外惑星の兵器は宇宙海賊から購入したものと思われる。
 多くの宇宙海賊はサイバネ人を排斥せず、顧客として接する方が得になると判断していた。


■■アルゴ運送■■
 「アルゴ運送」は21世紀初頭から半ばにかけて存在したと言われる非合法軍事組織である。
 運送会社に偽装して、大量の兵器を密輸するだけでなく、自らも戦闘行為を行っていた。

 メタナル28のサイバネ保安隊には「ロケットマスケット」と呼ばれる兵器を誤配送と称して、無償で供給していたとの証言がある。

 ロケットマスケットを装備したサイバネ人保安隊は「ロケットロン隊」を編成してゴゴー教団を攻撃、
 高い機動力でゴゴー教団本部への奇襲に成功したものの、突出した隊員が各個撃破される事も多かった。

 ロケットマスケットは全高5〜7mの人型兵器用の火器だが、飛行機能を活かすためには高い運動能力が必要なため、サイバネ人専用武器となっている。
 最初からサイバネ人専用として開発されたものか、もとはMCR(有人戦闘ロボット)用の武器を目指していたのかは不明。


ロケットロン隊員

 また、ロケットマスケットを使用する大型サイバネ人の姿も確認されている。


非装甲ボディのサイバネ銃士

 この人物はアルゴ運送のメンバーとも、流浪の銃士とも言われている。
 アルゴ運送に関わる情報はいまだに解明されていない点が多い。
 ロケットマスケットも量産された特殊武器であるにも関わらず、製造元も分かっていないのである。



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