コスモ心理研究所-0402-
■■三つの心の秘密■■
ここ子
ああ、美味しいお茶だった。
それじゃ、博士。どうして人間関係はすれ違うんですか?
博士
まあまあ、そう結論を急いじゃいかんよ。
基本的な事から説明しよう。
まず、交流分析では「人間は自分の中に三つの心を持っている」と考えているんじゃ。
トーバー
三つの心が一つになれば、一つの勇気は100万パワー。ですね?
ここ子
何が「ですね?」よ。
そりゃゲッターロボの歌だ。
ねえ、博士、三つの心って「三重人格」って事ですよね?
博士
全然違うよ。
これが三つの心じゃ。
P(Parent)…… 親のような心 →親のように、しつけや保護をする心
A(Adult) …… 大人のような心 →理論的に物事を分析する心
C(Child) …… 子供のような心 →子供のような無邪気さや、素直さ
これらを「自我状態」と呼んでいるんじゃ。
ここ子
まだよく分からないんですけど……
とりあえず、親と大人ってどう違うんですか?
トーバー
大抵、親は大人ですからね。
博士
Aは仕事をしている大人の心。言わばビジネスマンじゃ。
Pは家庭で子供と接する親の心と思ってもらえると良いな。
ここ子
あたし、子供はいないんですけど、親の心なんて持ってるんですか?
博士
あるとも。それほど厳密に考える必要は無いよ。
トーバー
それぞれの特徴を例に挙げてもらえませんか?
博士
例えば、火事のニュースをやっていたとしよう。
それを見た人はどう思うじゃろうか?
「何てひどい。住んでいる人は無事だろうか?」と思ったとすれば、
これは保護的なPの心が発しているんじゃ。
トーバー
私は出火の原因が気になりますね。
博士
それは分析的なAの心じゃな。
ここ子
あたしは「ワー! あんなに燃えてる! すごいすごい!」かな。
博士
それは子供っぽいCの心じゃよ。
ここ子
うう…… 子供って言われた〜
博士
別に気にする事はないよ。
人間は誰でもP、A、Cの三つの心を持っている。
そして、同じ人でも状況によって、表れる心が変わるんじゃよ。
いつも分析的な人でも、感傷的な時に火事を見たら、
住人の心配をするかもしれない。
ハイな気分になっている時ならば「いいぞ! もっと燃えろ!」と
思うかもしれない。
トーバー
でも、大抵いつも冷静だったりする人がいるように、
人間の考え方には、ある程度の基本型はありますよね?
それはどういう事ですか?
博士
それは、人によって、もともとAの自我状態が強かったり、
Cの自我状態が強かったりするからじゃよ。
トーバー
なるほど。それが性格の差に表れるわけですな。
博士
次回から、もう少し詳しくそれぞれの心の説明をしよう。
ここ子
もっと詳しくですか?
あたし、PとかAとかCとかって言われただけでも、
かなり混乱しかけてるんですけど。
博士
次回はもっと細かくなるぞ。
ここ子
うえぇぇ!
面倒になってきたー!
トーバー
本当に子供ですなあ。
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