対ランダマックス海賊団 アルゴ運送ミーティング
■■アルゴ運送ミーティング■■
ランダマックス海賊団対策
コケル:
みなさん、アルゴ運送の次のミッションは「ランダマックス海賊団の殲滅支援」ですよ
フォノ:
エリカの話だと、セプルク宇宙諸島は海賊の襲来でパニック状態だそうよ
ラミィ:
ランダマックス海賊団は各星系の軍艦、武装商船の寄せ集め。典型的な海賊連合だ
数こそ多いが、チャトラム、地球、リルト、アドリー、正規の宇宙軍なら制圧できる
しかし今はどの艦隊も静観の構えだ。互いに牽制しあい、身動きが取れないのだ
フォノ:
つまり、これはアルゴ運送が影から介入する典型的なケースってわけね
コケル:
でもジェミニは出せないんですよね。
去年のロケットロン隊救援作戦で大損害を出しちゃったのが痛いですよ〜
フォノ:
無いものは無いのよ。今回はエリカがアプローチした三人を全力支援しましょう
いつもどおり「誤配送品」扱いで支援物資を送るわよ
コケル:
それじゃ、あたし達アルゴ運送オープニングスタッフの腕を見せるとしますか
ラミィ:
支援対象者は全員、優秀な戦士の資質を持っている。大変けっこう
エリカの無作為抽出が今回は吉と出たな。
フォノ:
ウララって人、大型戦闘ボディを自分の身体みたいに動かせるんでしょ?
「とんでもない才能だ」ってQ.Tが言ってたわ
ラミィ:
彼女のボディは人間そっくりの外見と戦闘力が両立しているな
こいつは軍でさえ簡単に開発できる代物じゃないぞ
コケル:
そのサイバネボディ、ベノミヤの奴なら作れますよ
「君に特製巫女ボディを作ってあげよう。信者を集め、この世にサイバネ天国を作るのだ!」
とか、インチキくさい事を言って、ウララさんをスカウトしたんじゃないですか?
フォノ:
たしかに、タイミングもゴゴー教団事件と重なるわね
ラミィ:
何!? ウララはベノミヤの手先なのか!
我々は敵に塩を送ろうとしているのか? 盗人に追い銭か?
コケル:
いや、全部あたしの想像ですから
少なくともウララさんは敵じゃないですよ。サイバネ人の汚名を返上したがってましたし
ラミィ:
……そうか。勘違いか。すまない、柄にもなく取り乱した
フォノ:
いつものラミイ柄だったわ
コケル:
たぶん、ウララさんはベノミヤの嘘に気づいて、すぐ教団から逃げたんですよ
骨折り損のベノミヤはオイオイ泣きましたとさ。ざま〜みやがれです!
フォノ:
うーん。最初から最後までコケルの妄想だけど、つじつまは合うわ。一応ね
コケル:
コズミさんは地球人で現地の惑星警察の警官だそうです
この人、パトファイターなんかで戦う気ですか? 無茶するなあ
ラミィ:
ファイターはマナミが改造しているから問題ないよ
コズミの士気の高さは強い正義感によるものだね
コケル:
地球人って正義派が多い気がしますね。TDFのナカヤ提督とか
マナミさんはおとなしいけど、ちょっとそういうとこありますよ
フォノ:
地球には正義のロボットバルカイザーって象徴があるから、じゃないかしら
私やエリカにはやっかいな敵だったんだけどね
ラミィ:
三人目はダリア。バラー星出身とは近頃珍しいな
コケル:
うわ、乗機は「バラー35T」!? これ、超レアな骨董品ですよ!
フォノ:
贅沢品を沢山持ってて、使い捨てるのが趣味なんでしょ、その手の人は
私はバラー人って好きになれないわ。みんなプライドが高くって
ラミィ:
バラー人は王侯、貴族、ゴゴー軍団の指導者も多かったからね
プライドが皮膚のように貼りついてるのだ
コケル:
プライド高いのはフォノさんも一緒じゃないですか
フォノ:
あのね! リルト人の名誉のために言っておくけど、普通のリルト人は身の程をわきまえてるわ
私が偉いのは、私自身がすごいからよ
コケル:
たった今、フォノさん個人の名誉が下が……ってないですよ?
ラミィ:
さて、エリカの方の準備は終わったようだ
君たちは、このままアマモリ記念日までおしゃべりするつもりかい?
コケル:
待ってください。ポテチ全部食べちゃいますから
本当はあたしも戦いたいんですけどダメですか?
そうだ! また、あたし達もバルビークルで暴れましょうよ
フォノ:
はいはい。コケルはおとなしく武器の電送お願いね
コケル:
も〜、仕方ないですね〜
じゃ、電送は「じっくり堅実コース」と「緊急おまかせコース」のどっちにします?
ラミィ:
「緊急コース」がいい
コケルの負担は大きくなるが、兵は拙速を尊ぶだ。まかせたぞ
コケル:
了解!
ま〜かせて下さい!