ユウセイ写真館

2007農工祭ユウセイダーショー

『壮絶! ユウセイダー空中分解!? 暗黒武道館からの逃亡者』


いつも無敵のユウセイダー。
しかし、今回はピンチの連続だ!
涙と怒りのシリアス編。
こいつは凄いぜ!



今年も司会のお姉さんが元気に登場!
曇り空を吹き飛ばす、澄み渡った声が会場に響きわたる
「ユウセイダー!!!」



しかし、そこに出現したのは、ドギツカイザー将軍に率いられたパラデイズ軍団だった!



ドギツカイザー将軍は部下達を紹介していく。



ヨロイドバグッター
「バグ! バグー!」


エリカ
「フッ!」


カメダー1号
「俺が負けたら切腹してやる!」


カメダー2号
「オレが負けたらハラ切ってやる!」


マレオ
「あ… ども…」



ドギツカイザーはユウセイダーは風邪をひいてお休みだと語る。
そして、安物のペットボトルを取り出し、
チビッコのみんなに病気がたちまち治る「命の薬」のセールスを始めた。

ドギツカイザー将軍
「普通は100万円のものを、今なら格安!
 何と10万円! 10万円でご奉仕!!」

もちろん、子供は無反応。
キレるドギツカイザー。
怪人たちが暴れだそうとした、その時!



颯爽と現れた一人の男。

ユウセイダー
「赤い真紅のユウセイダー! 只今見斬!」



たちまち始まる、大バトル!!
ユウセイダー、圧倒的に強い! 強い!

はしゃぎまわるお姉さん。



しかし、油断大敵。
お姉さんはエリカに捕らえられてしまった!


ユウセイダー
「人質作戦とは卑怯な!」

ドギツカイザー将軍
「勝負に卑怯もラッキョウもあるか! 今のうちにやってしまえ!」



戦う事の出来ないユウセイダーを怪人2人が押さえつける。

ドギツカイザー将軍
「おい、マレオ。止めをさしてやれ」

マレオ
「え? ア、ア、アワワワ……」

将軍に渡された剣を受け取るものの、動揺をかくせないマレオ。



カメダー1号は、怯えるマレオから剣をひったくり、マレオを突き飛ばす。
気を失うマレオを無視して、ユウセイダーを斬りつけるカメダー1号。

カメダー1号
「何しとる、腰抜けがぁ〜! こうするんじゃい!」



カメダー1号
「将軍、仕上げを!」

ユウセイダーに剣をつきつけるドギツカイザー。

ドギツカイザー将軍
「君との付き合いも長かったな。友よ、さらばだ!」

緊張の一瞬。



しかし、お姉さんは、パラデイズ達の目がユウセイダーに
集中している隙にさっと逃げ出す事に成功。

形勢逆転だ!



さっさと逃げ出すパラデイズ一味。



安心して駆けよるお姉さん。

お姉さん
「ユウセイダーが風邪でお休みって聞いた時はどうなるかと思ったわ」

ユウセイダー
「オレ、風邪ひいたこと一度も無いんだ」

お姉さん
「諺にもあったわよね。ええと……
 そうだ! バカは風邪を…(ハッ!)」



お姉さん
「ユ、ユウセイダーは何でそんなに元気なの?」

ユウセイダー
「な〜んでか?(堺すすむ風失敗) それはね。
 好き嫌いせず何でも食べる!
 思いっきり体を動かして運動する!
 疲れたらグッスリ眠る!
 そして、1番の元気の素はみんなが応援してくれる事さ!」



意識を取り戻して起き上がるマレオ。

マレオ
「ま、待ってくれ。何もしないから助けてくれ」

ユウセイダー
「ん〜。よく見るとお前、アイツらとは雰囲気が違うな」



自分の過去を語るマレオ。
仕事を紹介すると騙された事。
家族との平和に暮らしだけが彼のささやかな望みである事。
しかし、パラデイズ達が怖くて辞めると言えなかった事……



だが、マレオは一人で戦うユウセイダーの姿を見て、
パラデイズを辞める事を決意する。

マレオ
「これは僕だけの問題だ。一人で決着をつける」

走り去るマレオを見送りながらユウセイダーは
心の中で「しっかりな」とつぶやくのであった。



さあ、平和が戻ったらお遊び大会だ!
今年の遊びは「はた上げゲーム」。

農工大の友香お姉さんと、はた上げボーイズと一緒に
ユウセイダーもお友達とはた上げに参加。

間違ってばかりのユウセイダーと違い、
子供達は、はた上げがとっても上手。
白熱する勝負が続いたぞ。



はた上げゲームが終わって、次は何をしようか考えていると、
友香お姉さんが走ってきた。

友香
「大変タイヘンタイヘンタイヘンタイ…… 変態です!
 東門付近でヘンタ…いえ、怪しい連中が暴れているという通報がありました」


ユウセイダー
「何!? こうしちゃいられねえ!」

方向音痴のユウセイダーを慌てて追いかける二人のお姉さん。



ユウセイダーがいなくなった隙に現れたパラデイズ一味。

ドギツカイザー将軍
「今のうちに子供をさらってしまえ!
 おいマレオ! 元気そうな子供を連れて来るのだ!」



マレオ
「い、いやだ。もうこんな事は嫌だ。
 僕はパラデイズを辞める」

カメダー1号
「なんじゃワレ、何様のつもりじゃ!」

ドギツカイザー将軍
「まあ、待て、カメンダー
 いいだろ、辞めさせてやるよ

マレオ
「ほ、本当かい?」

ドギツカイザー将軍
「ただし、最後に一つだけ仕事をしてもらおうかな」



ドギツカイザー将軍
「これをユウセイダーに渡すのだ」

マレオ
「これは?」

ドギツカイザー将軍
「時限爆弾」

箱の中からは早くもカチカチと不気味な音が聞こえてくる。

ドギツカイザー将軍
「迷うことはない。自由になりたいんだろ?
 家族がお前の帰りを待ってるぞ〜」



マレオを残して去っていくパラデイズ。

カメダー1号
「フン、せいぜい頑張れや〜」



一人ぽつんと立たずむマレオのもとに、ユウセイダーが走ってきた。
苦悩しながらも箱を渡すマレオ。

ユウセイダー
「何かな? チクタク音がする。
 そうか、目覚まし時計だ。ヤッホーゥ!!」

お姉さんに見せてあげるために、ユウセイダーは走り去った。


そして…



遠くで爆発音が鳴り響いた。



ドギツカイザー将軍
「マレオよ、お前の役目は終わった……
 ここで処刑する!」



マレオへのリンチは凄惨を極めた。


マレオ
「ああ、ユウセイダー!」

カメダー1号
「ブヮーカ! ユウセイダーはおめえが殺したんだよ!」



ユウセイダー
「そこまでだ!!!!!!」

怒りの電流をほとばしらせながら現れたヒーロー。
ユウセイダー!

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※ちなみに、ユウセイダー声優は舞台で行われている芝居に、本気で怒っていた。
 そのため、ユウセイダーの「そこまでだ」のセリフを
 打ち合わせより早いタイミングで言ってしまった。
 しかし、ユウセイダー本体のレッドさんもセリフが入る前に階段を駆け上がっており、
 ユウセイダーはセリフとほぼ同時に舞台に登場したのだ。
 二人怒りのエネルギーがシンクロし、一体となったのである。

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ドギツカイザー将軍
「ば、バカな! 貴様なぜ生きている?」

ユウセイダー
「オ・レ・は! 不死身だ!!」

マレオ
「ユウセイダー、すまない!
 僕は嘘をついてしまった。自分が助かりたいばっかりに……」

ユウセイダー
「マレオ、君は悪くない」



マレオを守って戦うユウセイダー。
しかし、爆発によって傷ついたユウセイダーは
思うように体が動かない。

ユウセイダーは捕らえられ、
マレオはバッサリと斬られてしまった。



ユウセイダー
「マレオーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

マレオ
「ユウセイダーーーーーーーーーーーーーーー!」



ユウセイダー
マレオ
「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」



ユウセイダー
「お前達は絶対に許せない!
 マレオは家族と幸せに暮らしたかった。そんな夢を踏みにじって」

ドギツカイザー将軍
「夢ならワタシにも壮大なものがある。
 ワタシはパラデイズの支配者となって、金も地位も名誉も全て手に入れ、
 ゼェータクに暮らすのだ。それがワシの夢見る、美しい国……」

ユウセイダー
「違う! そんなの夢じゃない!
 夢って、喜びや悲しみを、みんなで分かち合うもんだ」



ドギツカイザー将軍
「およ? キミ、今「みんな」って言った?
「みんな」って言ったの?

 みんななど関係なーい! ワタシ一人が楽しければ良い!
 この国ではワタシが言う事に間違いないのだ。ワ・タ・シが正義だ!」

ユウセイダー
「違う! 断じて違う!!」



パラデイズに飛びかかるユウセイダー。
しかし、やはりパワーは戻っておらず大苦戦だ。


必殺技「ラッキーパンチ」を使い、ようやくヨロイドバグッターを倒す。



続けてカメダー2号に「スパークリングキック」が炸裂!



必殺技を立て続けに使い、2大怪人を倒したところで
エリカの短剣が首筋につきたてられる。

ユウセイダーの体は限界を越えていた。



ドギツカイザー将軍
「いよいよ最期だな、ユウセイダー。
 カメダー! 止めを刺せ!」

手にした剣で襲いかかるカメダー1号。



しかし、その凶刃はなんとドギツカイザーに振り下ろされた!

ドギツカイザー将軍
「な、何故、このオレを……?」
カメダー1号
「オメエ、うぜぇ〜んだよ!
 えっらそうにイバリやがってよぉ!」

ドギツカイザー将軍
「裏切ったな……」

カメダー1号
「アホか、最初っから仲間じゃねえよ。
 クタバレや!」

ドギツカイザー将軍
「ワタシは悪くない! 何にもしてない
 訴えてやる〜!」


カメダー1号
「エリカ! お前はもう、いらんじゃ!」

エリカも一刀両断される。



カメダー1号
「キィェーーッケッケッケ!!!
 これでオレ様に逆らう奴は一人もいねえ!
 オレがパラデイズのリーダーじゃあ!!」

ユウセイダー
「一人ぼっちの王様め! 来い!」



最後の力を振り絞って戦うユウセイダー。
しかし、狂気に侵されたカメダー1号の闇の力にはなすすべも無い。



踏みつけられるユウセイダー。

お姉さん
「みんな、ユウセイダーを応援してー!!」

会場の子供達の声援がユウセイダーに集中する!



ユウセイダー
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」



ユウセイダー大復活!!
カメダー1号の渾身のパンチにびくともしない。

今度はユウセイダーの攻撃だ!



ユウセイダー
「ユウセイ・ダイヤモンド……


キィーーーーーーーーック!!!!!!」



ついにカメダー1号を倒した。
ほっと息をつくユウセイダー。



しかし、悪は滅びてはいなかった。
カメダー1号は剣を手にし、むっくりと起き上がり、
静かにユウセイダーの背後にしのびよっていったのだ。


ユウセイダーが斬りつけられようとしたその時
「ユウセイダー後ろ!!」
とどこからともなく声が響いた。

ふりむくユウセイダー。



ユウセイダーのとどめのパンチが炸裂!!!

ついにパラデイズ一味は全滅した。



マレオ
「ユウセイダー」

ユウセイダーを救った声の主はマレオだった。
マレオはお姉さんのスーパーな執刀により一命をとりとめていたのだ。

ユウセイダー
「マレオ! 良かったなあ!」

マレオ
「僕を許してくれるのかい?」

ユウセイダー
「あったりまえだ。友達じゃないか!」

パンパンとマレオの肩を叩くユウセイダー。

マレオ
「ありがとう。
 ハハハ! アイタタタ……」



マレオは故郷の家族のもとに帰って行った。
二人に芽生えた友情は永遠に続く!

ユウセイダーはこれからもみんなのために活躍するぞ!



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